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スクリーン
2022.04.06 UP

【SHOWCASE in the Screen】#14. 水野渚 Nagisa Mizuno《バーチャルシェアハウス ~ 7つの屋根の下 ~ Virtual Shared House: What makes a home a home》

SHOWCASE in the Screen
2022.4.7ー5.12
#14. 水野渚 Nagisa Mizuno《バーチャルシェアハウス ~ 7つの屋根の下 ~ Virtual Shared House: What makes a home a home》

[コンセプト Concept]

2019年12月にはじまった新型コロナウイルスの感染拡大は、世界中の人々の生活を一変させた。“Stay Home”が合言葉になり、街からは人が消え、仕事の打ち合わせから飲み会にいたるまで、あらゆるものがオンラインへと移行。人と直接会うことが難しくなり、孤独と向き合う時間が増え、部屋の中で一人、生きる意味を問い直した人も多かったのではないだろうか。

学校も会社も友人との時間でさえも、どんどんとオンラインに移行していく。それならば、いっそのことHome(家)もオンラインに移行し、“Stay Home”を「分断」から「つながり」の合言葉にできないだろうか。そんな問いから、Virtual Shared Houseプロジェクトは生まれた。そしてコロナ禍の真っ只中にある2020年8月、世界中から集まった9人が自分のHome(自宅)からもう一つのHome(シェアハウス)にアクセスし、オンラインで共同生活を送るという奇妙な生活がはじまった。

リアルに会うことなく、インドネシア、ウクライナ、日本、香港をつなぐ2ヶ月間の共同生活を経て、私たちはHomeをHomeたらしめるものとは何だと感じたのか。これは、ウィズ・ポストコロナの時代における新しい人と人とのつながり方や暮らし方を模索した2ヶ月間の軌跡だ。

本プロジェクトは、強制的に”Stay Home”せざるを得ない状況への問いからはじまった。しかし、共同生活中にも進行していた香港での民主化デモや、2022年4月現在まさに起こっているウクライナでの軍事衝突と現地で対峙しているシェアハウスメイトたちを想うと、安全に“Stay Home”できる世界を願わずにいられない。外で辛いことや悲しいことがあっても、最後に戻ってくるのはHomeだ。本プロジェクトを通じて、さまざまなHomeのあり方について想いを馳せていただければ幸いです。

 

※本企画は、Arts Living Space “co・iki”が2020年に主催した、“Creativity from HOME”(家からはじまる芸術創造)という実験リモートレジデンシーに採択されたプロジェクトとして実施いたしました。

 

[作家について About the Artist]



2021年、東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻に入学。料理や食べるといった「食」にまつわる営みを通じて、現代社会における人間の根源的なコミュニケーションを通じた生き方をテーマに作品を制作。大学キャンパス内でヤギの世話や畑作業をしながら、日常生活の中の美しい技(アート)を大切にしている。
https://mizunagi.com/
https://www.instagram.com/mizunonagisa

[展示風景 Installation view]



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