• トップ
  • お知らせ
  • 【SHOWCASE in the Screen】#10. 伊藤久也+太田遼 Ito Hisaya + Ohta Haruka《外出 go out》
スクリーン
2021.07.02 UP

【SHOWCASE in the Screen】#10. 伊藤久也+太田遼 Ito Hisaya + Ohta Haruka《外出 go out》

SHOWCASE in the Screen
2021.7.1ー7.21
#10. 伊藤久也+太田遼 Ito Hisaya + Ohta Haruka《外出 go out》

[コンセプト Concept]

本作は2020年の太田遼さんの個展『風穴a.k.a.void』(以下風穴展)の記録映像を依頼されたことからスタートしています。風穴展は緊急事態宣言直前の3月の終わりにスタートし、宣言発令後、展示の休止を余儀なくされ、解除後の6月後半に予約制で展示を再開。休止中や展覧会終了後にも追加撮影を続けてできあがった作品です。 太田遼さんは「建築」を入り口として美術のキャリアをスタートさせています。また、映画にも精通されていて、「建築映画」、「風景論」などを研究し、作品にも反映されています。風穴展では展示空間の窓から伸びる通路を作り、その内側は外壁塗装が施され、言わば外が内側に入り込んだ構造を構成しています。このように既成の概念を反転させ異風景をつくり出す最中、実際の外側はコロナ禍により普段の風景が違って見えるようになってしまいました。この捩れのようなものを映像で捉えようとした試みとして本作が立ち現れてきました。私の興味として「自己と他者との境界」、「認識の差異」という言葉を挙げられるのですが、それらと風穴展、本作の関係なども制作後に改めて考えてみると非常に近接したものだと知ることができました。

[作家について About the Artist]


伊藤久也  Ito Hisaya
1987年東京生まれ。 東京藝術大学大学院美術研究科修了
2017 TWS-NEXT @tobikan「クウキのおもさ」東京都美術館/東京 2018 「vinyl house」Arai Associates/東京 「藤沢今昔まちなかアートめぐり」/神奈川(2010-2018) 2019 「デヴィッド・リンチ 昏い幻想」スクールデレック芸術社会学研究所/東京

太田遼  Ohta Haruka
1984年東京生まれ。 武蔵野美術大学大学院建築コース終了。
2019 正しい歪み方」(シャトー2F/東京都小金井市)、 2020 「The Department Store No.1」Open Circuitとのコラボレーション(elephantspace/韓国 ソウル)、 2020

展示風景
一覧にもどる