スクリーン
2024.10.02 UP

【SHOWCASE in the Screen】#28. ウェン ハン / Wen han《super boutique》

SHOWCASE in the Screen
2024.10.02ー11.24
#28. ウェン ハン / Wen han《super boutique》

[コンセプト Concept]

「Verdinglichung」、素直に訳せば「物化」になる。「物象化」されるのは労働者の「人格」である。資本主義社会では、人々は単なる労働力として消費され、同時に他者をも消費することが当たり前とされています。人々の能力や時間、身体、人生の段階が切り離され、値付けされ、商品化されている。プロファイルがまるでラベルやチラシのように労働者の産地成分を表し、セールスポイントをアピールしている。
本作では、人の「物象化される価値」に基づく脱構築を行い、生活必需品である生鮮品に再構築し、アブサードイズムなブティックの展示空間表現する。デジタル彫刻やコラージュを用いた立体オブジェ、商品宣伝のポスターや3DCGによるCM、ブティックの展示空間などが作品の一部として組み込まれています。「super boutique」としてまとめられたこの作品は、現代社会における「物象化」という問題を掘り下げるものです。
二十代後半に社会に出た私自身は、同世代の人々を見て、景気後退と共に広がる行き詰まり感に共感しました。その経験から、「物象化」という概念がビジョンのように私の目に浮かびました。、時代の中で捉えたこのビジョンを表現し、記録する作品でもある。

[作家について About the Artist]

広州美術学院在学、現在先端芸術科にて交換留学中。
デジタルアートを駆使して映像作品や立体造形作品を制作している。
自分が生まれた世帯が経験、共感している社会的、心理的な苦悩をテーマとし、日常生活からインスピレーションを得て、現実世界にある物質と虚像としてのイメージやシンボルを組み合わせて、デジタル技術を用いた独自のコラージュ表現を追求している。
https://www.instagram.com/mizukin_wen?igsh=Z3FsZmFucW5waXhu&utm_source=qr
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