スクリーン
2021.06.17 UP
【SHOWCASE in the Screen】#9. 伊藤久也 Ito Hisaya《black out》
SHOWCASE in the Screen
2021.5.8ー 6.30
[コンセプト concept]
本作は、2年前にスクールデレック芸術社会学研究所というスペースで開催された「デヴィッド・リンチ 昏い幻想」に、オマージュ作品として出展した映像作品です。今回、作品を改めて自分でも見直して、当時の制作を思い出していました。取手での勤務が数ヶ月過ぎた現在ですが、当時風景から感じていた不穏さを時折この取手の風景からも感じることがありました。そういった意味でも、本展にこの映像作品を出展してみたいという思いに至りました。以下、当時作品に添えていた短いステイトメントです。 z「かつて役割があった場所が意味を持たなくなって、色を失った状態になっている。そのモノクロの風景は、山奥の、人の手が入っていない自然のような純粋性を持っていて、使われなくなった廃墟であっても、ある種の無風状態の「凪」を感じる。その状態は恐ろしくもあり、どこかユーモラスでもある。デイヴィット・リンチの映画には必ずその「凪」が登場する。本作はそれを探す行為から出来上がっている。生の匂いと死の匂いが混在し、恐怖と快楽が拮抗するネガティヴとポジティヴの間、境界として出で立つ風景を目を逸らさずに注視してみる。
[作家について About the Artist]
伊藤久也
2014 東京藝術大学大学院美術研究科修了
2015 「未見の星座〈コンステレーション〉-つながり/ 発見のプラクティス」 東京都現代美術館 TWS クリエーター・インレジデンス成果発表展「トーキョー・ストーリー 2015」トーキョーワンダーサイト本郷/東京
2016 「まちをとらえる - 記憶のドキュメント」藤沢市アートスペース/神奈川 「 アーツチャレンジ 2016」愛知芸術文化センター/愛知
2017 TWS-NEXT @tobikan「クウキのおもさ」東京都美術館/東京
2018 「vinyl house」Arai Associates/東京 「藤沢今昔まちなかアートめぐり」/神奈川(2010-2018)
2019 「デヴィッド・リンチ 昏い幻想」スクールデレック芸術社会学研究所/東京
2021.5.8ー 6.30
#9. 伊藤久也 Ito Hisaya《black out》
[コンセプト concept]
本作は、2年前にスクールデレック芸術社会学研究所というスペースで開催された「デヴィッド・リンチ 昏い幻想」に、オマージュ作品として出展した映像作品です。今回、作品を改めて自分でも見直して、当時の制作を思い出していました。取手での勤務が数ヶ月過ぎた現在ですが、当時風景から感じていた不穏さを時折この取手の風景からも感じることがありました。そういった意味でも、本展にこの映像作品を出展してみたいという思いに至りました。以下、当時作品に添えていた短いステイトメントです。 z「かつて役割があった場所が意味を持たなくなって、色を失った状態になっている。そのモノクロの風景は、山奥の、人の手が入っていない自然のような純粋性を持っていて、使われなくなった廃墟であっても、ある種の無風状態の「凪」を感じる。その状態は恐ろしくもあり、どこかユーモラスでもある。デイヴィット・リンチの映画には必ずその「凪」が登場する。本作はそれを探す行為から出来上がっている。生の匂いと死の匂いが混在し、恐怖と快楽が拮抗するネガティヴとポジティヴの間、境界として出で立つ風景を目を逸らさずに注視してみる。
[作家について About the Artist]
伊藤久也
2014 東京藝術大学大学院美術研究科修了
2015 「未見の星座〈コンステレーション〉-つながり/ 発見のプラクティス」 東京都現代美術館 TWS クリエーター・インレジデンス成果発表展「トーキョー・ストーリー 2015」トーキョーワンダーサイト本郷/東京
2016 「まちをとらえる - 記憶のドキュメント」藤沢市アートスペース/神奈川 「 アーツチャレンジ 2016」愛知芸術文化センター/愛知
2017 TWS-NEXT @tobikan「クウキのおもさ」東京都美術館/東京
2018 「vinyl house」Arai Associates/東京 「藤沢今昔まちなかアートめぐり」/神奈川(2010-2018)
2019 「デヴィッド・リンチ 昏い幻想」スクールデレック芸術社会学研究所/東京