スクリーン
2024.12.02 UP
【SHOWCASE in the Screen】#29. 竹下 恭可 / Kyoka Takeshita《 Island / Whale / Zebra》
SHOWCASE in the Screen
2024.12.02ー2025.1.24
#29. 竹下 恭可 / Kyoka Takeshita《 Island / Whale / Zebra》
[コンセプト Concept]
動物にフォーカスしてこの地球における、ある一瞬を描いた作品群。
三作品を通して、地球において一定の早さで流れているように見える時間について再考させる試み。
Island
小さな池に浮かぶ朽木に、定期的に羽休めにやってくる鳩の様子を記録した作品。
私たちにはただの朽木でも、彼らにとってはバカンスの島国なのかも知れない。
Whale
長い年月をかけ、広い地球の海を旅したクジラが弱って大阪湾に打ち上げられ、
急速に朽ちてゆく様子と、それを見物するために次々に集まる人々を撮影した作品。
人が生きる時間と、クジラの生きる時間は大きく異なる。
私たちはおぞましく早い発達と衰退の中に生きているのではないだろうか。
Zebra
動物園のシマウマが、小さな小部屋に入れられている。
彼は部屋の入り口の鉄扉に繰り返し繰り返し体当たりをし続ける、その様子を見る他のシマウマと、来園者の人間たち。
その場には動物園の生き物もきっと幸せだろうという幻想を抱き、無邪気に見物に来てしまった罪悪感が満ちていた。
小さな子供も、その場所でだけは静かにシマウマを見ていた。
[作家について About the Artist]
竹下恭可 2002 年生
東京芸術大学在学
私は地球の風景をテーマに作品制作を行なっている。
地球上に近年誕生した歪な人間社会と、古代からゆっくりと姿を変えながら存在する生命の対比を映像に記録し、
映画という形で作品化している。
映像の画角のほとんどが固定され、長回しとなっている。
自ら風景を見にいく際は自由に景色を流し見できるが、
上映中は嫌でも映像が流れている時間中スクリーンと向き合わねばならない。
これは大変短く小刻みになった、現代における人間の時間サイクルから脱却するための試みである。
作品を通して地球における人間という種族の異質さ、長い時間を生きる地球という天体の美しさを描くことを目的とする。
2024.12.02ー2025.1.24
#29. 竹下 恭可 / Kyoka Takeshita《 Island / Whale / Zebra》
[コンセプト Concept]
動物にフォーカスしてこの地球における、ある一瞬を描いた作品群。
三作品を通して、地球において一定の早さで流れているように見える時間について再考させる試み。
Island
小さな池に浮かぶ朽木に、定期的に羽休めにやってくる鳩の様子を記録した作品。
私たちにはただの朽木でも、彼らにとってはバカンスの島国なのかも知れない。
Whale
長い年月をかけ、広い地球の海を旅したクジラが弱って大阪湾に打ち上げられ、
急速に朽ちてゆく様子と、それを見物するために次々に集まる人々を撮影した作品。
人が生きる時間と、クジラの生きる時間は大きく異なる。
私たちはおぞましく早い発達と衰退の中に生きているのではないだろうか。
Zebra
動物園のシマウマが、小さな小部屋に入れられている。
彼は部屋の入り口の鉄扉に繰り返し繰り返し体当たりをし続ける、その様子を見る他のシマウマと、来園者の人間たち。
その場には動物園の生き物もきっと幸せだろうという幻想を抱き、無邪気に見物に来てしまった罪悪感が満ちていた。
小さな子供も、その場所でだけは静かにシマウマを見ていた。
[作家について About the Artist]
竹下恭可 2002 年生
東京芸術大学在学
私は地球の風景をテーマに作品制作を行なっている。
地球上に近年誕生した歪な人間社会と、古代からゆっくりと姿を変えながら存在する生命の対比を映像に記録し、
映画という形で作品化している。
映像の画角のほとんどが固定され、長回しとなっている。
自ら風景を見にいく際は自由に景色を流し見できるが、
上映中は嫌でも映像が流れている時間中スクリーンと向き合わねばならない。
これは大変短く小刻みになった、現代における人間の時間サイクルから脱却するための試みである。
作品を通して地球における人間という種族の異質さ、長い時間を生きる地球という天体の美しさを描くことを目的とする。