ショーケース 上野
2021.10.06 UP

【SHOWCASE UENO】#3.リー・ムユン LI MUYUN《あ-527 A-527》

ショーケース上野 SHOWCASE UENO
2021.10.12ー 11.25

#3. リー・ムユン  LI MUYUN《あ-527 A-527》


[コンセプト Concept]
取手で授業のある日、バスを逃してしまって取手駅からタクシーに乗った。「なんで藝大はあんな遠い場所にキャンパスを作ったんだろう」と私が言うと運転手さんが「それは利根川と小貝川が交流するところで取手の唯一無二の位置だからですよ」と答えた。
それが本当かはわからないが、なんだか感動すると同時に、この土地をもっと知ろうとしない自分を恥ずかしく感じた。そこで思いついたのが、タクシー運転手と利根川と小貝川が交流する場所を探す過程を記録する写真プロジェクトだった。
事前にコンビニで千円ぐらいのプレゼント用のお菓子ボックスを用意し、取手駅でタクシー運転手に頼んだらすぐOKしてくれた。Googleマップで川が交差する場所を見せ、運転手さんが車で一番近くまで行けるところまで行き、そこからは徒歩だった。75歳の方だったが足がとても早く、カメラもあまり気にしていなかった。その様子を撮影した。
その後藝大まで送ってもらい、運転手は「これも何かのご縁ですし」とレシートとに自分の苗字を漢字とカタカナで書いてくれて、私も彼のノートに自分の名前を書いた。レシートは今でも大事に取ってある。


[作家について About the Artist]
リー・ムユン   
LI Muyun
2000年中国上海生まれ。インターナショナルスクールを卒業し、来日。現在東京藝術大学
美術学部先端芸術表現科3年生。アウトサイダーからの目線で映像、ドキュメンタリー、ラジオ
ドラマなどのタイムベースド・メディアを用いて多重言語で作品を制作している。人間の「平凡
さ」に常に目を向け、人の孤独感や卑屈をテーマにしている。

 

展示風景

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